私たちeavamは、自分たちが拠点としているタイ・チェンマイへの持続的な社会貢献を行うため、バーンロムサイという孤児院が運営するリゾート「hoshihana village」ヘ、コテージの寄付と客室へのアメニティーの提供を行っています。
アメニティの中身は、モロッコ産のクレンジングクレイ・ガスール、アルガン石鹸とクエン酸(石鹸シャンプーの後のリンス用に)そしてアルガンバーム。
これらを、ランパーンの織物の村で手織りした草木染めコットン布に包み、バイトゥーイの葉で作った花を添えて提供しています。
中身の選択基準は、eavamとhoshihana village側の「環境に安全なものであること」という方針もそのひとつですが、まず何より、昼間の外出やプールで受ける強いタイの陽射しや 寒季・暑季の乾燥など、リゾート滞在中の肌が受けるダメージを、いかに安全に心地よく、かつシンプルにケアするか? を考えた結果でもあります。
モロッコ産のクレンジングクレイ「ガスール」には、さっぱりとみずみずしい洗い上がりや、マグネシウムとカルシウムという肌のターンオーバーや保湿バランスを整えるミネラルが多く含まれ、日焼けで火照った肌のクールダウンにぴったりで、いかにも陽射しが強い暑い国向けです。
一方、バームは、その名を聞いただけでべたつきや重い使用感が思い浮かび、暑い季節や場所には向いていないと違和感を感じてしまうのではないでしょうか?
しかし、バームは発売以来、タイ国内では一年を通じて人気が高いのです。
それは、何故か?
タイ国内でバームを通年使ってくださっている方たちに、使い続ける理由聞いてみると、次の4つの理由によるようです。
・肌と心へのリラクゼーション効果
乾燥や陽射しでひりついた肌の感触をミツロウのカバー力によって鎮静してくれ、そのやさしく包まれている手触りは、気持ちの上でも、ほっとした感覚を呼び起こしてくれるから。
・優しく安全な使い心地
原料がシンプルで、肌への負担が極めて少ないこと(もちろん、必ずしも誰にもそのとおりとは言い切れないのですが。。。)
アルガンバームsumimou 03、103の原料は、アルガンオイルとミツロウの2種類のみですし、oulmes 03、103は、そこに鎮静効果の高いラベンダー精油を加えた3種類のみです。
・持続し、実感する肌のキメが整う効果
たっぷり含まれたアルガンオイルの成分の効果、特にビタミンEの肌にハリを与える効果が、ミツロウによって長く持続し、さらに乾燥を防ぐため、肌がきめが整い、ふわふわと柔らかな手触りになっていくのが実感できる。
・軽い手触り
アルガンオイル、ミツロウ双方の性質上、テクスチャーにベタつきやテカリがなく、汗ばむ季節でも皮膚感覚に違和感を与えにくいこと(タイでスキンケアに熱心な人たちにとっては、これは殊のほか大切な要素です)。
そもそも、このクレイとオイルの生まれ故郷はモロッコです。
モロッコも、陽射しも乾燥もタイに劣らず強烈な国ですが、女性たちは不思議なほど美しい肌の持ち主が多いのです。しかも、田舎へいけば行くほどそうなのは、空気や食べ物の質もあるのでしょうけれど、ガスールや自家製のアルガンオイルなどをスキンケアに用いているからでは? そんなことをこの国を訪れるたびに感じます。
一方、タイ、特に私たちのいるチェンマイも、モロッコによく似た気候で、一年を通じて陽射しは強く、さらに日本の冬にあたる「寒季」、それに続く夏の「暑季」ともに、暑さ寒さの違いはあれど乾燥が気になる季節が続き、それゆえ敏感肌の人も意外に多いのです。
暑い国でバームだなんて。。。と、先入観ゆえについ思いがちですが、実際には、タイの手紡ぎの糸を手織りしたコットン布にも似た、ふくふく軽く甘やかなバームの手触りは、としっかりした保護効果と肌を元気にする働きは、熱帯の国にもぴったりで、肌も心も優しく守り、甘やかしてくれる頼もしい存在になるのです。
そんな理由から、私たちは、リゾートのアメニティにも、熱帯の心地よくも肌には厳しいお天気対策・アフターサンケアの心強い味方として、アルガンバームを加えているのです。
なかには、オイルが含まれていると日焼けの心配があるのでは、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、検査機関で調べてもらったところ、アルガンオイルは、SPFは8程度、 PAは+程度(レポートの説明をうかがったところ、+が1個より多く2個には少し足りないくらいとのこと)あることがわかりました。
積極的な日焼け止め効果は期待できないものの、日焼けを助長するものではないようです。
それからもうひとつ付け加えるならば、eavamのアルガンバームは、顔だけでなく、 全身に使え(皮膚は場所によって切り分けて考えるのではなく、体を覆う一枚の大きな皮膚と考えるのが、私たちeavamのコンセプトの一つです)、肘やかかとなど、肌を出す部分が増える季節に、ざらつきが気になる部分をなめらかに整えてくれるのも嬉しいところ。
これもリゾートで美しく過ごすのに大切な働きではないでしょうか。
こんな風に書いている私も、アルガンバームは、チェンマイでの毎日のスキンケアの中心にあります。
朝夕の「medelt」のガスールでの洗顔の後、肌がまだ水でぬれているうちに、ラベンダー精油入りのアルガンバーム「oulmes」を肌になじませるのが日課です。
特に朝は、ラベンダーの香りが気持ちを目覚めさせながらも慌ただしさを鎮めてくれますし、バームは化粧下地にもなりますから、メイクの時間短縮にも便利という、とても現実的なメリットも備えています。
日本もそろそろ初夏。
もしも、バームのような重い使い心地のスキンケアアイテムとはしばらくお別れ。。。と考えてらっしゃるとしても、今年はeavamのバームを、しばらくドレッサーの上に置いてみるのはいかがでしょうか?どうしても顔全体には。。。と抵抗がある場合には、ごく薄くパッティングするようになじませたり、頬や目元など、乾燥やひりつき、肌の疲れが気になる部分へピンポイントで使ったり、長い外出の後などのスペシャルケアに活用する方法もあります。
また、そろそろ人の目が気になり はじめる踵や肘に朝夕なじませれば、なめらかで優雅な夏の手足を保つお役に立てるはずです。
(花岡安佐枝)