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¥17,600
北タイ少数山岳民族の刺繍の技術を受け継ぎ、eavamの女性スタッフたちが白のコットン布に白糸で、ひと針ひと針丁寧に手刺ししたバッグです。
このバッグの名前「マリ」はタイ語でジャスミンの花のこと。私たちのバーム「nongharn 03」を作るために育てているジャスミン畑にちなんだデザインです。
稠密な総手刺繍が醸し出す清らかな居ずまいは、ジャスミンの真っ白な花に重なり、eavamのスキンケアラインの世界観にも通じます。
全面に施された刺繍はモダンなデザインであると同時に、布の強度を高める実用性も兼ね備えています。
時代と共に、ややもすれば消えていってしまう北タイの手仕事とその伝統。私たちはこの美しい技術を継承し、今に活きる製品として作ってゆくこともeavamの大切な仕事と考えています。
この「マリ」Sサイズは、ちょっとしたお出かけにも重宝するハンドバッグタイプ。お財布に文庫本、スマートフォンなどを入れるのにちょうど良い、使い勝手の良いサイズです。
【サイズ】本体 W200 × H200 mm
持ち手 L380 mm
【生地】綿
●かたちの根源と方法を受け継ぐ
北タイ山岳民族「ヤオ族」の伝統的な刺し子の素晴らしさはかねてより知られていますが、数年前からヤオ族の刺し子のバッグやクッションカバーが広く流通するようになりました。
そのバッグなどに刺された従来とは異なるモダンな模様は、ヤオの刺繍の技術を生かしながら、たとえば日本の刺し子など、海外のものや現代のモチーフの影響を受けつつ新たに創出されたもののようです。
同様の現象として、最近ではチェンマイ市内の服飾業のタイ人のなかでは、日本の刺し子や雪花絞りの技術が取り入れられる動きがあります。
西欧のジャポニズムや日本の茶道などが、海外の工芸や文化の影響から生まれたように、意匠や技術の往来が新しい表現の種子となることは今も続いていること。情報の伝播の加速化に伴い、その伝播力や多様性も広がっているのを実感する出来事です。
そしてこれは市場化も伴うため、自己模倣や量産化の速度も上がり、形や技術が深化する前に廃れたり、魅力自体を失う例も少なくありません。
●eavamの刺繍バッグ:yeb
eavamのスタッフたちは、このヤオの刺繍に独自の出自や結束を示す象徴のみならず、稠密な糸の交差で布の強度を高めるという、普遍的で実用的な機能も改めて見出しつつ、新たに独自の造形を生み出しています。
素朴で伝統的な技法に敬意を払いつつ、モダンな意匠を取り入れ、eavamならではのデザインを施します。
バームの香りの原料であるジャスミン、そして「花」という意味、自らが花を育て、収穫し、バームに仕上げる。そんな思いを重ねました。
通常はブルーの藍染生地にカラフルな糸で為されるヤオの刺繍ですが、私たちは布も糸も敢えて白のコットンで作ります。物事の根源や素の状態の象徴である白のみで、使いやすい形やサイズに仕上げたeavamのバッグ/袋の形です。