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eavamの作った手漉き紙の“エコラップ”(ミツロウラップ)です。
現在流通しているミツロウラップは、その多くがコットンなどの布製品がベースです。布という素材は、製造にも手間がかかる分、堅牢で長い期間使い続けられる素材ですが、ミツロウラップは、食品に直接触れながら繰り返し使用します。
洗ったり包むものの形に合わせて折ることなどでミツロウが剥離したり、また、食品との接触に由来する匂い移りなど、衛生面から使用に適する期間は5~6ヶ月と意外と短いものです。
布製のミツロウラップは、既存のプラスチック製ラップにはない素晴らしい魅力があります。また反面、その機能に対してコストがかさみ、また布という素材の性質や寿命を十分に活かしきれていないのでは? とも日々感じます。そんな思いから私たちのミツロウラップ作りは始まりました。
素材の性質とミツロウラップの機能のバランスが合致し、より身近に気軽に使えるラップとはどんなものでしょう? こうして私たちは、北タイ特産の強くて繊細な手漉き紙「サーペーパー」にミツロウを染み込ませて作ったラップに辿り着きました。
使い方や機能は、従来の布を使ったミツロウラップと同じですが、ベースを紙としたことで、ラップに透け感が生じ、内容物が確認しやすいほか、1枚あたりのコストを大きく下げ(重要です!)、適切なサイクルで新しいものに交換していけるようにしています(2~3ヶ月はお使いいただけます)。
また、ミツロウのみで作り、柔軟剤として他の油分や樹脂を添加していないため、油の酸化臭も生じないのもeavam labの「ビーワックス・サーペーパー」の特徴です。
●パッケージ:紙包み
サイズ:約230×270mm 数量:3枚入り
*手漉きの紙のため若干の誤差があります。また、紙の無駄を出さないよう、漉いたままの紙を四等分するため、端の一部は漉いたままの状態です。
●素材について
紙:原料は、コウゾの仲間のカジノキの樹皮を原料にしたチェンマイ特産の手漉き紙「クラダー・サー(サーペーパー)」です。チェンマイ郊外の村でハンドメイドされています。
カジノキは、中国でも古くから上質な紙の原料となり、日本では、古くから神事や、七夕の短冊に用いられる神聖な木でもありますが、北タイでも、身近な植物(eavamのアトリエの庭にも生えています)で、この木のパルプによる紙作りの歴史は600年ほどあると言われています。
生命力が強く、どこにでも生える成長が速い樹木です。また、小さな工房でハンドメイドされており、パルプを取るための専用の林などを作る必要がありません。環境に負荷をかけず、かつ地域の伝統技術や経済を守ることに繋がる紙です。
蜜蝋(ミツロウ):eavamのバームにも用いられるミツロウは、北タイ特産の果物ラムヤイ(龍眼)の開花時期に行われる養蜂の副産物です。4月に咲くラムヤイの花の蜂蜜を集める時に収穫される蜜蝋は、色がかすかにクリームがかった白なのが特徴です。